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せんせ、急患です!
そんな急ぐ患者さんじゃないでしょう。私は今どうしても言いたいことがある。
いえ急ぐんですけど、どうされました。
この間タクシーに乗ったら、運転手さんの名前が「タダノリさん」だったわけ。これ面白くない?タクシー運転手さんでタダノリさんてちょっとアレじゃない?そんなん話しかけたいじゃない。
まあ、そうですね確かに。
「運転手さん、タダノリさんておっしゃるんですね」て投げかけてみたら、「はい」って。「はい」ってあなたそれだけですかと。
そこは「お、気付きました?!縁起悪いでしょー!」言うとこですよね。
そうですよ。これからどんな楽しい展開になるかと思ったのに「はい」て。思わず「いい名前ですね」と続けて話が終わったっちゅーねん。
それは残念でした。。。で、患者さんですってば。
お名前:中間管理職
性別:男性
年齢:45私の部署はコミュニケーションが足りないということで、部長が半ば強制的に飲み会を開催します。私は飲み会自体は否定しないのですが、強制的に威圧的に飲み会を開催されても低品質なお見合いパーティのようで興ざめするばかりです。
「飲み会をすればコミュニケーションが図れる」という短絡的な考えはやめてほしいのですが、かといって別の手段で部内のコミュニケーションを高める方法もわかりません。中間管理職としてどのような方法があるでしょうか?
低品質なお見合いパーティ、行ったことあるんでしょうねこの方。
きっとそうでしょうね。そこが気になるところではあります。
困ったバカ部長ですね。今どき「飲みニケーションだ!」みたいな感じなんでしょうか。
古いですねー。ダサいですねー。で、中間管理職ですから「飲み会はやめましょう」と言えるような立場でもないということなんでしょう。
今の世の中で、「うちの嫁がね」「うちの子供がね」「低品質なお見合いパーティ行ってね」とかそんな話、職場内であんまりしないでしょう。
「低品質なお見合いパーティ」気に入ってるんですね。
いいフレーズよねこれね。
確かに。
そういう話、しないでしょ?で、そういう話、踏み込んだ話をすることがコミュニケーションだと思うと難しくなります。
そうですよね。
おそらく、仕事を通じたコミュニケーションがない、と考えていいんじゃないでしょうか。
プライベートな話以前に、仕事に関する話すらないということですか?
今は分業で、互いがあまり関わり合わないのでは。すると、あなたはあなた、私は私、という距離ができてきます。互いの仕事内容くらいは把握しているでしょうけど。
それはそうでしょうね。
でももう一歩深く、仕事は「どんな思いで」「どんな苦労があって」「どんな喜びがあるのか」それを共有する。それを昔は飲み会でやっていたんでしょうけど、今はそれは難しい。ということは、日常でそういった話をするチャンスを作るのが中間管理職の仕事じゃないですかね。
なかなか難しそうではありますね。
最近の若い人はお酒を飲みませんし、酔わないようにしていますし、ぶっちゃけたりもしません。なので飲みニケーションの時代はもう終わっちゃってます。
そっか。
ですから、朝礼でも簡単な会議みたいなものでも構いませんから、できるだけざっくばらんな雰囲気で、互いがどんな思いで仕事しているのか、どんな苦労があるのか、どんな喜びがあるのかなどを、業務に関係なく話すチャンスを作っていくと。
中間管理職の彼が率先して。
そう。すると「そういう思いがあったんだ」「そんな苦労があったんだ」ということが互いにわかってくる。そして互いの仕事にも興味を持てる。
なるほど。
互いの思いや状況をわかり合えると「いま手伝ったほうがいいかな」「声をかけたほうがいいかな」となっていく。それが結局、職場のコミュニケーションがとれているということ。
ということは狙い目は、この中間管理職さんより下の人たちですかね?
そう、このバカ部長はもうどうでもいいですから。
下の結束を強めていくということですか。
そうですね、みなが話ができるようにチャンスを作っていくと。もちろん自分から話してくださいね。「中間管理職って辛いんだよー」と正直な話をね。
かしこまりました。では処方箋はどうしておきましょう。
この方には目薬でも出しておきましょう。
承知いたしました、おだいじにー。
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